Día 4-1. 届かない荷物
お目当ての品
サンアントニオで見たアナの織物が忘れられず、翌日、再度現金を握りしめて出かけた。
▽前日の話はこちら
またまたアンティグアのバス停で「サンアントニオ〜」の声のもとへ行き、バスに乗車…したのはよかったのだが、今回は降りる場所を間違えないよう注意するあまり、早く降り過ぎてしまった!
どうしよう…(ちなみに降ろされたのはただの道端)。
途方に暮れていたところ、たまたま降りてすぐの店にいたお姉さんがいい人で、次のバスが来るのを一緒に待ってくれた。
道に迷っても普段は自分で解決しようとすることが多いのだけど、グアテマラの田舎ではWi-Fiなんて飛んでいない。いつも、必然的に現地の人に頼らざるをえなかった。そして、グアテマラの人たちはいつも優しく助けてくれた。
▷左の女性が親切なお姉さん。この道路をバスが通る
ようやくアナのところへ。どちらかというと「本当にまた来たの?」という表情だったけれど…とにかくお目当ての織物を買えた!母親へのお土産用にも小さい織物を買って、しつこくまけてQ900(約12000円)だった。旅の始めにしてかなりの出費である。
▷緑色の大きいのが欲しかった織物、右の2つはお土産用に
緑色の織物はもともと衣装として作られているので、真ん中に首を通す穴が開いている。そこはアナが(かなりラフに)縫い合わせてくれた。
アナが最後に「どこだっけ…ちょっと待ってね」とガサゴソ探して、山積みの織物の一番下にあった小さな小銭入れをプレゼントしてくれた。色あせていてたぶん古いものだと思うけれど、けっこう嬉しかった。
▷サンアントニオの風景。織物以外に特別なものはないが、のどかな村だった
届かない…
追記。なぜこのエントリーのタイトルが「届かない荷物」なのか…。
実は、この織物も含めたお土産を小さなダンボール一箱分に集めて、パナハッチェルというわりかし大きな街から航空便で日本に送った。スペイン語の授業を終えていたので不要なテキストも入れた。
その荷物は、5年経った今(2018年現在)でも私の手元に届かないのだ。
いや、さすがにもう諦めてはいるのだけれど、どこかで諦めきれないのか…パソコンのデスクトップ画面には未だに、荷物問い合わせ番号のメモが貼りつけてある。何度も消そうとは思ったのだけれど。
伝票に内容物の金額を書く欄があったので、なんて書けばいいかわからず、とりあえず「高すぎず安すぎず」と思い「US$50」と書いた。それが良くなかったのだろうか。下手にUS$なんて書いたからいい物だと思われたのだろうか、などと色々考えた。届くかな届くかな、と日本で待っていた半年間ぐらいが一番つらかった。
向こうで泊まっていたホテルの日本人オーナーさんにお願いして調べてもらっても、わからなかった。グアテマラの空港までは到着した履歴があったらしい。
だから、今まで書いてきた織物たちは残念ながらここにはない。どこにいってしまったんだろう。本当に本当に、残念だなぁ…。ということで、ご参考までに。グアテマラから荷物を送る時はご注意を!
(アナが最後にくれた小銭入れだけは持ち歩いていたので、幸いにも無事手元に残った)
▷ペンション田代の部屋
▷ちなみに建物はこんな感じだった
(Apr. 14, 2013 / Jan. 8, 2018)
▽アンティグア滞在のスケジュール感はこんな感じでした