ブログ難民の末、はてなブログにたどり着くまで(前編)
以前のエントリーでも書いたように、グアテマラ(とメキシコ)の旅行記は5年前に書き溜めたものを修正しながらアップしています。
実は…5年間、ブログサービス難民でした。
あっちへ書いてこっちへ書いて、ようやくここにたどり着くまでを、どなたかの参考になれば…と思い書いてみます。
iWeb時代
ホームページエディタ
iWebは、もはや化石といっても過言ではないMacのホームページエディタ。何せ私がヘビーユースしていた5、6年前からすでに半分化石だった。ソースをいじらず見たままモードでホームページが作れる、初心者向けのソフト(なのでHTMLエディタとは言えない)。
これを長いこと使っていたけれど、次第に自分のホームページをわざわざ持っていることを疑問に感じ始め、別にブログでいいんじゃないか?…と考える。
維持費としては当時サーバー代年間2500円程度、ドメイン代年間1000円程度(広告収入はなし)。
かつてネットは手作りホームページに溢れていた
余談だけれど、かつて…10年ぐらい前までは、もっと個人が「ホームページ」を作っていたように思う。今でも、それこそ化石のようにたまに遭遇する手作り感満載なホームページ。
当時は、ホームページもブログも個人の趣味的側面が強くて、ほとんどの人がそれで儲けようなんて考えていなかった。だから、有料でホームページやブログを運営する=広告を表示しないため、という意味合いが強かったと思う。
私はとにかく広告が嫌いだったので、わざわざお金を払って有料運営していた。後述するけれど、今はそうじゃないんですね。
note時代
サービス開始とほぼ同時にスタート
ちょうどiWebに飽きてきた頃、noteというサービスが開始された。2014年のこと。
文章だけでなく写真や絵なども含めクリエイター向けのブログっぽいSNSという立ち位置(だと思う)。インターフェイスもわりときれいだし、ここで書いてみよう!と思った。
noteはあくまでSNS
実はnoteではけっこう多くの記事を書いた。
▷noteの記事画面はこんな感じ
それはひとえに「カスタマイズとか一切考えず、書くことに専念できた」からだと思う。
noteはあくまでSNSだと思っている。TwitterでもFacebookでもInstagramでもタイムラインの画面はカスタマイズできないのと同じように、noteもカスタマイズができない(ゴシック体か明朝体かは選べる)。
ブログを始める人は、大体テーマの選択やらカスタマイズやら外部サービスとの連携やらに追われ、消耗してしまう。だから、それが整った状態で書ける環境はありがたいと思った。
スマホアプリから更新できるのも良かった。
簡単がゆえの難しさと物足りなさ
でも結局、カスタマイズできないということは「超純粋に内容で勝負してくださいね」ということ。
はじめはそれでもいいと思ったけれど、本当に文章だけで個性を出すってかなり厳しいと思う。だからnoteでは、漫画家、写真家系のビジュアルが作れる人が強い印象。
それに、なんだかんだ言ってデザインで独自性を出すのはウェブサイトの醍醐味の一つ。少し物足りなかった。そのとき初めて「自分はデザインも含めてつくりたいんだな」と気づいた。
読者層の狭さ、有料記事にする勇気…
noteは(たぶん)SNSなので、全体のつくりが登録者向けになっている。近況報告型のSNSならそれでいいかもしれないけれど、自分の言葉を世間に伝えたい人にとっては、読者層が狭く検索にも引っかかりづらいのは悩ましいところ。
あとは、noteの一番の特徴である「有料記事」。このハードルが、かなり高い。
最近のブログって、書いた記事が思わずヒットした(バズった)→広告収入がたくさん入る、という仕組みで成立しているのに、最初から自分の書く記事を有料にする勇気を、一体どれだけの人が持っているんだろう?これは一般人向けじゃない!と強く言いたい。私自身お金を払ってまでネットの(素人の)記事を読みたいと思うことはまずない。
でも…広告のない画面で、良質な記事を提供できて、著者が対価を得られる。という仕組みは、うまくいけば素晴らしいとは思います。
ただ、私は別に収入を得たいわけではなかったので、無料記事で充分だった。
それでもカスタマイズできない物足りなさとウェブ全体からの隔離感が強く、続かなくなってしまった。
Wordpress時代
高機能で使いやすい
noteで書いている間もドメインとサーバーは捨てなかったので、一気にシェアを広めていたWordpressを始めてみた。
Wordpressの解説をしている記事はたくさんあるので、ここでは個人的な感想のみにします。
私の場合はとにかく広告表示が嫌だったので、まず強制的に広告が出ないのがよかった。ドメインも自由。スマホのアプリもあり、わりと使いやすかった。パソコンの編集画面も使いやすく、機能が豊富なわりにわかりやすい(ただし時々英語)。
維持費はiWebのときと変わらず。
デザイン性が高い、のだけど…
そして、デザイン性が高い。自分でゼロからデザインするのは大変だけれど、テーマがものすごくたくさんあるので、すぐにかっこいいページにできるのは大きなメリットだと思う。
…ただし、テーマを作っているデザイナーは英語圏の人が多く、基本的には英語を想定したデザイン(フォント)であること。と、写真主体で作られているテーマが多く、読み物のためのテーマが少ないことから、あまりおしゃれなテーマの恩恵を受けられなかった気がする。
孤独感
色々なところで書かれているけれど、Wordpressは孤独。本気でアフィリエイトをやるぞ!と強く決意している人や、すでに他のブログなどで基盤のある人はいいかもしれないけれど、「ちょっと書いてみるか」でブログを書く場合、横のつながりがなさすぎて折れそうになる。
そして結局、Wordpressも放置気味になってしまった。